「男性の役割分担意識」にかんして「5つの志向性」の分類がなされている。主権的役割志向、経済的役割志向、社会的役割志向、私的感情の抑制志向、そして日常生活依存志向の5つである。
二つ目の経済的役割志向とは「家族を経済的に支えるのは自分で、妻が働くことは期待しない志向性」を指す。
では、結婚後の役割についてはどういう結果になっているか。
「(結婚したら)妻にはできるだけ稼いでもらいたい」とした男性。
「とてもそう思う」と「ややそう思う」を加えると未婚者と既婚者の合計では18.3%となっている。
他方で「(結婚したら)自分もできるだけ稼ぎたい」と答えた女性。
「とてもそう思う」と「ややそう思う」を加えると未婚者と既婚者の合計では46.9%となっている。
18.3%と46.9%の差。
いろいろな読み方ができそうです。
未婚者と既婚者との違い。年齢による違い。細かくみていけば、二つの数字の「差」の読み方も変わってくる。
調査の詳細については以下を見ればよい。
『「男性にとっての男女共同参画」に関する意識調査報告書』
http://www.gender.go.jp/research/dansei_ishiki/index.html
「稼いで」「稼ぎたい」。
「稼がねばならない」というのも、忘れてはならない。