こどもの数

今日はこどもの日。

社説はかならず、この日にちなんだ内容を掲載する。

例えば、『朝日』は「守ってあげたい」と題して、震災にあった子供たちを中心に綴られている。こどもが巻き込まれる事件・事故は枚挙にいとまがない。少子化が言われるようになって久しいが、基本データを確認しておきたい。

総務省がこどもの日にあわせて「我が国のこどもの数」をまとめていた。2011年5月2日に「統計トピックスNo.51」として発表された。次の三点に要約されていた。

  1. こどもの数は1693万人、30年連続の減少
  2. こどもの割合は13.2%、37年連続の低下
  3. こどもの割合は諸外国と比べ最低水準

1693万人(2011年4月1日現在)は過去最低のこどもの数。1955年から10年毎のこどもの割合をみると、33.4% (1955年)、25.6% (1965年)、24.3% (1975年)、21.5% (1985年)、16.0% (1995年)、13.8% (2005年)と推移し、2011年に「13.2%」 になったわけである。

他方で、1955年に5.3%であった65歳以上人口の割合は、1997年にこどもの割合を上回り、2011年には「23.2%」になった。まさしく、少子高齢化。

定年を迎えつつある団塊世代のこども時代。

三人に一人がこども、二十人に一人が65歳以上であった。どこにいってもたくさんのこどもがいたというイメージ。教室が足りなくて、二部授業もおこなわれた。教室も机・椅子が詰め込まれていた。半世紀前の日本と同様な国 (三人に一人がこども)として挙げられるのが、フィリピン (33.9%、2008年7月1日推計)、ミャンマー (32.6%、2004年7月1日推計)である。

中国でも急速に少子高齢化が進んでいる(『日経新聞』2011年4月28日付)。65歳以上人口比率が8.9%に上昇している。前回調査(2000年)に比して1.9ポイント上昇。さらに長期にわたる一人っ子政策によりこどもの数が減っていて、2015年から労働力人口が減少するという見方がでているという。

統計数字だけ眺めていると味気ない。言うまでもなく、現在の数値データにいたる時間の経過、そして背後にあるさまざまな状況を考えねばならない。いまのこどもたちの未来に思いをはせながら、今日一日、総務省のデータを眺めてみようと思う。



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