新入社員の意識

日本生産性本部の「新入社員の『働くことの意識』調査」をながめた。

意識変化の切れ目があることに気づく。

「仕事か生活か」。いずれを重視するか。もちろん「両立したい」と考える層が一番多い。仕事中心と生活中心の推移を見ると、1991年に切れ目がある。この年を境に生活中心と答える層が趨勢的に低下し、反対に仕事中心とする層が増えている。

1991年の切れ目は、もう一つの質問に対する回答にも見られる。「デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」という質問である。1991年を境に「残業」を選ぶ人が趨勢的に増加し、「デート」を選ぶ人が減少している。

1990年代の入口で新入社員の意識変化があったとすれば、その変化をもたらした要因はなんなのだろう。

「この会社でずっと働きたいか」という質問については、おおざっぱに言って、2000年に切れ目がある。この年を境に「定年まで勤めたい」と答える層が趨勢的に増加し、「状況次第で変わる」と答える層が逓減している。2011年には両者が逆転し、定年まで勤めたいと答える割合が、状況次第で変わるという層を凌駕した。

1991年と2000年。たまたまかも知れないが、十年というタイムスパンで若者の意識が変わっている。

さらに仔細にデータを調べてみなければならない。なかなか興味深い調査結果である。

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