平凡さ

終戦の日、そして大文字送り火が終わった。

今年の夏は多くの人にとって「特別」な思いを懐かせた。

故郷でお盆休みを過ごした人たちがUターンしてくる。毎年のように伝えられる定番ニュース。

渋滞する道路、混雑する駅・空港。

渋滞が予想される道路にわざわざ出向いて「渋滞しています」と実況する放送局もある。でかけなければ、確実に一台分は混雑が解消されるのに、と思う人も多いはずです。テレビ番組はおかしなことをするものだ。

 

混雑状況を伝える映像。天候が変わらなければ、一年前の映像を流しても誰も気づかないかも知れない。そんなことを思いつくほどに、毎年同じことが繰り返される。当たり前のように起きること。平凡さ。

 

人々の暮らしは、この平凡さにある。失って、初めて実感される平凡さのもつ〈かけがえのない重み〉。

 

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