カネは何でも買える!?

かつてプロ野球の多くは鉄道会社が運営していた。

西鉄、阪急、阪神、国鉄など、懐かしい名前。いつのまにか、IT・通信企業が参入するようになった。そして、横浜球団の身売り問題。IT企業のDeNAへの譲渡が決まりそうなのだが、横浜ファンの漫画家やくみつるさんのコメントが目にとまった(『朝日』11月5日付)。

『DeNAは一刻も早く球団を手放して欲しい。携帯配信ゲームは必要ない。そのようなもので得た巨額の利益で球団など買わないでもらいたい。ファンは気持ちの上では続けるが、しばらくは休眠状態ですね。』

いわゆる本業の経営が順調に進んでいなければ、球団経営には乗り出せないだろう。広告媒体としての利用価値が大きいと判断するから買収するのだろうが、ファン心理は「買えない」。

お金で買えるものと買えないものがある。そんなことを、やくみのるさんのコメントが示している。

R.ドーア氏の近著『金融が乗っ取る世界経済』の帯に付された一文は「金融がすべてを奪う」。

果たして、すべてを奪えるのだろうか。

 

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